合唱ヴァージンを捧げた話


 私は2019年春入団のヨピと申します。よろしくお頼もうしますぇ。
オギャアと生まれてこの方、合唱に触れたことがない合唱ヴァージンのまま入団させていただき、あっという間に駆け抜けた一年でございました。
 以前より団員でいらした友人にお誘いいただき、2018年冬の演奏会にお邪魔させていただいた際の話でございます。アカデミックな組曲パートの美しい旋律と、そしてゲイ合唱団特有(?)の独特な柔らかい声質がとても美しかったことを覚えております。とはいえ、合唱のイロハを知らない私には「まあ、こんな物かしら。はさウフアハ。」と言う印象でした。1幕目が終わり、合唱そのものの美しさ、というよりは、合唱を聴いている私自身の美しさに酔いしれあそばしつつ、2幕目が始まりました。ここで運命が変わるともつゆ知らず。運命って残酷。
 そこで繰り広げられた悲哀と愛憎渦巻く怨念の音楽に私の心は高鳴り、息も絶え絶え、終幕する頃には声にならない声で「ここに決めた♡」と決断させていただくまでに深く心酔してしまったのでございました。日本最大のゲイ合唱団が唄う「五輪真弓/恋人よ」は今も目頭を熱くしてくれます。ううう。おおお。
 さて、普段の活動はガチガチのガチというほどでございませんで、とはいえしっかりと教えていただきながら成長できる環境でございまして、プライベートを変える必要は一切ございません。80人オーバーの団員がいらっしゃるのでここで新しい殿方衆とのプライベートが沢山できますので、むしろ充実させて頂いております。ありがたいことです。生かされております。地球に感謝♡
 私事ではございますが、私は個人的にドラァグメイクを動画に撮り、某動画サイトにあげている○○チューバーでございますが、そんな個人の「得意」を積極的に吸い上げてくださるのもこの団の魅力なのでございます。アカデミックで美しい本気合唱曲を歌いつつ、J-popや歌謡曲をたくさん盛り込んだスペクタクルショーも定番で、私の拙いドラァグメイクを採用していただき本番で舞うことができたのは良い思い出でございます(遠い目&涙キラリ)。
 さて、団には20歳のピチピチガールから70代の紳士もいらして、私自身、何歳まで歌い続けることができるかはわかりませんが、まだまだ歌いたい、この団で青春を追体験したいと日々感じております。まだまだ駆け抜けて参ろうと思ってございますので、どうぞ応援の程よろしくお願い申し上げまくりまクリスティーヌでございます。
 お後がよろしいようで。